Intel Xeon E3 搭載のサーバを落札できたので、これに VMware ESXi (vSphere Hypervisor) をインストールしました。
また、メインの環境が Mac OS X なので、C# 版クライアントが用意されていないため、VMware Host Client をインストールするところまで設定しました。
主なトピックスはこの辺り。
- USB メモリからのインストール
- VMware Host Client のインストール
USB メモリからのインストール
ESXi のインストールに先立ってですが、今時、CD-R のブランクメディアを要求されるのはナンセンスです。
(少なからず、私はそう思います。)
ただ、たった1台へのインストールのために、PXE boot 環境を作るのもアレなので、USB メモリへ iso イメージをコピーし、インストールするという手段をとりました。
なお、USB メモリへの、iso イメージの展開には、やはり、Linux を使ってイメージコピーするのが主流のようですが、今回は、Windows でサクッとやりたかったので、やり方をメモしておきます。
なお、今回は、vSphere 5.5 U2 をインストールしています。
まず、必要になるのは、下記3点。
一番重要なのが、Refus というソフトウェアです。
使い方は、リンクを見てダウンロードして頂ければわかると思うので、割愛します。
上記ソフトで作った Install USB Media をさして、boot すれば、インストーラが立ち上がるはず。
もしだめなら、boot:
みたいなプロンプトが出ているはずなので、以下のコマンドを入力してください。
1 | boot: mboot.c32 -c boot.cfg |
また、ESXi のインストール自体もそう難しいものではないと思うので、割愛します。
VMware Host Client のインストール
今回の目玉は、なんといっても “VMware Host Client” でしょう。
Web Client はやはり、5.5ではまだまだ、重く使い物になりません。
ですが、Mac OS X や Linux などを常用環境にしている人にとっては、C# 版という選択はあまりとりたくありません。
そんな中、颯爽と登場してくれた Host Client。
今回は、これもインストールしちゃいます。
基本的には、上のリンクを見れば必要な情報はすべてありますw
まず、ESXi ホストの SSH デーモンと、ESX Shell を有効にしておきます。
5.5 / 6.0 に必要な zip ファイルを上記サイトからダウンロードし、展開した中にある *.vib ファイルを ESXi へ SCP します。
1 | % scp VMware_bootbank_esx-ui_0.0.2-0.1.3172496.vib root@esxi:/vmfs/volumes/datastore1/ |
私の場合は、5.5なので、VMware_bootbank_esx-ui_0.0.2-0.1.3172496.vib
でした。
(別に SCP でなくとも、iSCSI とか共用 NFS ストレージをマウントしていれば、そこに放り込むのも手です。)
次に、ESXi ホストへ SSH でログインし、インストールを実行していきます。
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これで、インストールは完了します。
http://esxi_ip_addr/ui/ を開くと、本来なら、Host Client がお目見えするはずですが、既知のバグにより、
503 service unavailable
と出ることがわかっています。
その回避策であるワークアラウンドを実行していきます。
やることは単純で、/etc/vmware/rhttpproxy/endpoints.conf
の /ui
で始まる1行(この場合だと、5行目)を削除し、rhttpproxy を再起動すれば終了です。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 | ~ # cd /etc/vmware/rhttpproxy/ /etc/vmware/rhttpproxy # vi endpoints.conf / local 8309 redirect allow /sdk local 8307 redirect allow /client/clients.xml local 8309 allow allow /ui local 8308 redirect allow /vpxa local 8089 reject allow /mob namedpipe /var/run/vmware/proxy-mob redirect allow /wsman local 8889 redirect allow /sdkTunnel namedpipetunnel /var/run/vmware/proxy-sdk-tunnel allow reject /ha-nfc local 12001 allow allow /nfc local 12000 allow allow /folder local 8309 redirect allow /host local 8309 redirect allow /tmp local 8309 redirect allow /screen local 8309 redirect allow /guestFile local 8309 redirect allow /cgi-bin local 8309 redirect allow ~ /etc/vmware/rhttpproxy # /etc/init.d/rhttpproxy restart watchdog-rhttpproxy: Terminating watchdog process with PID 34028 rhttpproxy stopped. rhttpproxy started. /etc/vmware/rhttpproxy # |
まだまだ、Technical Preview License のためか、バグは目につきますが、それでも、快適に動いてくれています。
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